
どうも、当サイト管理人のりりえもんです。
今回はMr.HOBBY/GSIクレオスから販売されているMr.COLOR C6 ブルー(青) 光沢を使い、
5種類の下地色に塗装 → [光沢/半光沢/つや消し]でトップを重ねて、
発色と質感の違いや、乾燥による見え方の変化を検証しました。
私の主観になりますが、今回の検証での印象としては、
乾燥やトップでのブレは小さく、艶と下地で表情設計をしっかりすべき塗料。
この結論に至るプロセスを写真つきでまとめています。
「見せてもらうか、りりえもんの新しい検証記事の性能とやらを!」
こんな気分でさくっとどうぞ!
今回の検証内容
▼今回比較する塗料は、Mr.COLOR C6 ブルー(青) 光沢です。

▼使用する下地色は以下の5色となります。
- ブラック
- グレー
- ホワイト
- ピンク
- ブルー
▼使用するトップコートは以下の3種類となります。
- 光沢
- 半光沢
- つや消し
上記5色の下地の上に、Mr.COLOR C6 ブルー(青) 光沢を塗布して隠ぺい力や発色の確認を行い、
トップコート3種類を塗布した際の見え方の変化について検証していきます!
今回検証する塗料・下地・トップコート詳細
下地・トップコートの希釈率や使用した塗料の詳細は以下の通りとなります。
- 検証する塗料
- サーフェイサー
- トップコート
Mr.COLOR C6 ブルー(青) 光沢に使用した薄め液と希釈率は以下の通りとなります。
薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)
今回使用したサーフェイサーは下記5種類となります。
薄め液と希釈率は以下の通りとなります。
薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)
- ブラック
GS-03 サーフェイサーエヴォ ブラック - グレー
GS-01 サーフェイサーエヴォ - ホワイト
GS-02 サーフェイサーエヴォ ホワイト - ピンク
GS-07 サーフェイサーエヴォ パステルピンク - ブルー
GS-08 サーフェイサーエヴォ スカイブルー
今回使用したトップコートは下記3種類となります。
薄め液と希釈率は以下の通りとなります。
薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)
- 光沢トップコート
Mr.HOBBY C46 Mr.カラー クリアー/光沢 - 半光沢トップコート
Mr.HOBBY C181 Mr.カラー スーパークリア半光沢 - つや消しトップコート
Mr.HOBBY C182 Mr.カラー スーパークリアつや消し
塗装方法、注意点
- 注意点
- 塗装方法
- 薄め液
■塗装環境
希釈率や吹き付け圧は、ご使用の塗料の状態や作業環境によって最適な設定が異なります。
ハンドピースの口径や使用するコンプレッサーの出力などにも差が生じるため、最終的にはご自身の環境に合わせて調整をお願いします。
仕上がりの違いを楽しみつつ、ご購入前の参考程度に観てもらえると幸いです。
■乾燥時間
当サイトでは作業効率を重視して、乾燥には山善YD-180を使用しています。
乾燥機を使用する事で常温乾燥の3倍程度の乾燥効果があると判断しています。
■サーフェイサー
下地は1コートですが、サンプルには透明スプーンを使用しているため透け感が出やすく、作業効率を重視して両面塗装で透けを軽減しています。
■Mr.COLOR C6 ブルー(青) 光沢
以下の流れで2コート塗装しています:
・軽く砂吹き → 下地を覆うように重ね吹き → 艶出しを意識した本吹き
■トップコート
トップコートはいずれも1コートで仕上げています。
色味や隠ぺい力を比較するためのサンプル作成が主な目的なので、ホコリ等の配慮はあまりしておりませんでご了承ください。
あと、私は塗装が上手いわけではないので、多少のムラも温かい目で見ていただけると嬉しいです(震)
塗料メーカーごとに推奨されている薄め液はありますが、当サイトのサンプル作成では作業効率や乾燥速度を考慮し、速乾性の高いガイアノーツ製の薄め液を使用する場合があります。
使用塗料とは異なるメーカー製の薄め液を用いることもありますが、いずれも同じラッカー系溶剤であるため、色味や定着に大きな影響はないと判断しています。
トップコート前の比較
トップコートを塗布していない状態の1コート/2コートの比較・確認です。
ここでは主に塗料の発色能力や、乾燥時間による色味の変化を確認しています。
トップコート無し(1コート)
▼1コート塗装後3時間の状態です。
▼1コート塗装後24時間の状態です。
隠ぺいはそこそこ。
薄膜ゆえ下地の影響は主に明度差として出ており、色相はほぼ据え置き(ピンクでごく軽くロイヤル、黒でややネイビー)。
この段階のトーンで良ければここで積層を止めてもよいが、膜が薄いぶんシアン寄りの軽さとエッジの透けには注意。
乾燥時間を設けたことによる色味の変化は感じられないが、溶剤が抜けた影響で、若干明度が上がり艶感は損なわれた…ような気がする(笑)
おそらく、ハイライトの出方が整ったため明度が上がったように感じるのでしょう…
青は人の目では変化をあまり感じられない色なので、主変化は見え方の安定と捉えておきます。
トップコート無し(2コート)
▼2コート塗装後3時間の状態です。
▼2コート塗装後24時間の状態です。
膜厚が増した事で下地反射の影響が減り、白下地は明度が一段落ちて澄んだ純青感に近づき、
黒/グレーはわずかに青側に寄り、低明度を保ちつつ黒っぽさが抜けたネイビーに。
全体の印象では、隠ぺいが立って色相の輪郭がクリア、ハイライト周りの曖昧さも後退。
溶剤抜けで反射が整い、わずかに明るく見える体感はあるものの、色相は据え置き。
2コートでも乾燥変化はごく小さく、塗装直後の段階から完成像を掴みやすい安定色という印象。
トップコート後の比較
2コート24時間乾燥後の塗装サンプルに光沢/半光沢/つや消しトップコートを塗布した状態での比較・確認です。
▼光沢トップコート
▼半光沢トップコート
▼つや消しトップコート
光沢トップコートで散乱が減り、彩度↑&深み↑。青の芯がくっきり前に出る。
下地差は方向性だけ残しつつ、全体はクリアでツルっと統一。
半光沢ではハイライトが落ち着き、青の芯が素直に見える。
グロスほど派手にせず、つや消しほど彩度を削らない=再現性の高い基準艶の印象です。
つや消しクリアで表面粗さが増し、微細な粉感とともにパステル化。
青は元々安定色なので、見た目の変化は彩度低下とコントラスト緩和が中心。
下地の“澄む/締まる/ロイヤル/落ち着く”という方向付けは薄く残しつつ、全体のトーンが揃った印象です。
今回使用した塗料のリンク
▼Mr.COLOR C6 ブルー(青) 光沢

▼薄め液

▼サーフェイサー





▼トップコート



まとめ
青は人の目では変化を感じにくい(S錐の感度が低め)ため、同じ変化でも体感差が小いせいでコメント付けに大変悩まされました(震)
でもそれは『安定』の裏返し。
艶と下地でしっかりと表情を設計して、見せ方を少し整理するだけで、動かしどころはしっかりとある。
そんな素直で扱いやすい青だな~というのが私の感想です!
この比較が、みなさんの塗装ライフにちょっとしたひらめきを届けられたら嬉しいです。