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【塗装比較】Mr.カラー C17 RLM71ダークグリーン(Mr.COLOR)|下地・トップコート別サンプル

Mr.HOBBY(GSIクレオス) Mr.COLOR カラー別検証 ソリッド 緑系 / Green

どうも、当サイト管理人のりりえもんです。

今回はMr.HOBBY/GSIクレオスから販売されているMr.COLOR C17 RLM71ダークグリーンを使い、
5種類の下地色に塗装 → [光沢/半光沢/つや消し]でトップを重ねて、
発色と質感の違いや、乾燥による見え方の変化を検証しました。

私の主観になりますが、今回の検証での印象としては、
下地影響が小さく2コートでほぼ安定し、あとはトップコートの艶加減だけで重厚~スケール感重視まで素直に振り分けられる扱いやすいダークグリーン。
この結論に至るプロセスを写真つきでまとめています。
「見せてもらうか、りりえもんの新しい検証記事の性能とやらを!」
こんな気分でさくっとどうぞ!

今回の検証内容

▼今回比較する塗料は、Mr.COLOR C17 RLM71ダークグリーンです。

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▼使用する下地色は以下の5色となります。

使用する下地色
  • ブラック
  • グレー
  • ホワイト
  • ピンク
  • ブルー

▼使用するトップコートは以下の3種類となります。

使用するトップコート
  • 光沢
  • 半光沢
  • つや消し

上記5色の下地の上に、Mr.COLOR C17 RLM71ダークグリーンを塗布して隠ぺい力や発色の確認を行い、
トップコート3種類を塗布した際の見え方の変化について検証していきます!

今回検証する塗料・下地・トップコート詳細

下地・トップコートの希釈率や使用した塗料の詳細は以下の通りとなります。

  • 検証する塗料
  • サーフェイサー
  • トップコート

Mr.COLOR C17 RLM71ダークグリーンに使用した薄め液と希釈率は以下の通りとなります。

薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)

今回使用したサーフェイサーは下記5種類となります。
薄め液と希釈率は以下の通りとなります。

薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)

使用したサーフェイサー
  • ブラック
    GS-03 サーフェイサーエヴォ ブラック
  • グレー
    GS-01 サーフェイサーエヴォ
  • ホワイト
    GS-02 サーフェイサーエヴォ ホワイト
  • ピンク
    GS-07 サーフェイサーエヴォ パステルピンク
  • ブルー
    GS-08 サーフェイサーエヴォ スカイブルー

今回使用したトップコートは下記3種類となります。
薄め液と希釈率は以下の通りとなります。

薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)

使用したトップコート
  • 光沢トップコート
    Mr.HOBBY C46 Mr.カラー クリアー/光沢 H30 水性ホビーカラー クリアー/光沢
  • 半光沢トップコート
    Mr.HOBBY C181 Mr.カラー スーパークリア半光沢 H110 水性ホビーカラー 半光沢クリアー
  • つや消しトップコート
    Mr.HOBBY C182 Mr.カラー スーパークリアつや消し H20 水性ホビーカラー つや消しクリアー

塗装方法、注意点

  • 注意点
  • 塗装方法
  • 薄め液

■塗装環境
希釈率や吹き付け圧は、ご使用の塗料の状態や作業環境によって最適な設定が異なります。
ハンドピースの口径や使用するコンプレッサーの出力などにも差が生じるため、最終的にはご自身の環境に合わせて調整をお願いします。
仕上がりの違いを楽しみつつ、ご購入前の参考程度に観てもらえると幸いです。

■乾燥時間
当サイトでは作業効率を重視して、乾燥には山善YD-180を使用しています。
乾燥機を使用する事で常温乾燥の3倍程度の乾燥効果があると判断しています。

■サーフェイサー
下地は1コートですが、サンプルには透明スプーンを使用しているため透け感が出やすく、作業効率を重視して両面塗装で透けを軽減しています。

■Mr.COLOR C17 RLM71ダークグリーン
以下の流れで2コート塗装しています:
・軽く砂吹き → 下地を覆うように重ね吹き → 艶出しを意識した本吹き

■トップコート
トップコートはいずれも1コートで仕上げています。

色味や隠ぺい力を比較するためのサンプル作成が主な目的なので、ホコリ等の配慮はあまりしておりませんでご了承ください。
あと、私は塗装が上手いわけではないので、多少のムラも温かい目で見ていただけると嬉しいです(震)

塗料メーカーごとに推奨されている薄め液はありますが、当サイトのサンプル作成では作業効率や乾燥速度を考慮し、速乾性の高いガイアノーツ製の薄め液を使用する場合があります。
使用塗料とは異なるメーカー製の薄め液を用いることもありますが、いずれも同じラッカー系溶剤であるため、色味や定着に大きな影響はないと判断しています。

トップコート前の比較

トップコートを塗布していない状態の1コート/2コートの比較・確認です。
ここでは主に塗料の発色能力や、乾燥時間による色味の変化を確認しています。

トップコート無し(1コート)

▼1コート塗装後3時間の状態です。

▼1コート塗装後24時間の状態です。

トップ無し1コート

C17 RLM71 ダークグリーンは、1コートの段階でも下地の影響が少なく、隠ぺい力は中〜高程度。
「濃い軍用グリーン」が素直に立ち上がるタイプで、黒・グレー・ブルー下地はほぼ同化し、暗度だけが揃う。
色相の芯は終始ダークグリーンに固定されており、白とピンク下地では非ハイライト部がわずかに明るく見えるものの、トーン差は小さく、全体の印象を崩すほどではない。

乾燥を3時間から24時間に伸ばすことで、面のムラが落ち着き、均一感が明確に向上する。
明度がほんの一段だけ持ち上がったように感じるカットもあるが、変化量はごく小さく、色味の軸は動かない。

これは半光沢樹脂が締まることで表層の微細凹凸が整い、拡散反射がわずかに増えるためであり、体感としては“白っぽさがほんの少し乗る”程度に収まっている。

総じて、C17は1コート段階から実用十分な発色と安定感を持ち、下地で大きく遊ぶよりも、のちの積層数やトップコートの艶設計で最終印象を詰める方が相性が良い。

トップコート無し(2コート)

▼2コート塗装後3時間の状態です。

▼2コート塗装後24時間の状態です。

トップ無し2コート

1コートではわずかに残っていた下地の明度差がほぼ吸収され、
ブラック〜ブルー下地は完全に同化、ホワイトとピンク下地も非ハイライト部の明るさがぐっと抑え込まれてくる。
結果として、どの下地でも「濃い軍用グリーン」としての芯はさらに太くなり、ぱっと見では下地の違いを意識しなくてよいレベルまで統一感が高まっている。

3時間乾燥の時点でも、塗膜の密度と面の均一性は1コートより明確に向上しており、「実戦投入しても問題ない素通しの半光沢仕上げ」といった印象。
24時間まで置くと、ここからさらに表面の荒れがならされ、ハイライトの伸び方がなめらかになる一方で、色味そのものは1コート時と同様、大きく動かない。

乾燥時間による変化は「コート数を増やしたことによる密度アップ」を微調整で整える役割にとどまり、あくまで主役は2コート化による安定感の側にある。

総じて、C17のノートップコート運用は、1コートでも十分実用域だが、色の均一さと下地の影響の少なさを優先するなら2コートを基準に組み立てるのが無難と感じます。
下地でニュアンスを狙うというより、まずは2コートで「RLM71としての標準形」を作り、そのうえでトップコート側の艶設計やパネルラインの陰影で表情を足していく方が、この色の素直さと安定感を活かしやすい。

トップコート後の比較

2コート24時間乾燥後の塗装サンプルに光沢/半光沢/つや消しトップコートを塗布した状態での比較・確認です。

▼光沢トップコート

▼半光沢トップコート

▼つや消しトップコート

トップコート後

・光沢クリアー(C46)
光沢クリアーを重ねると、2コートで作ったダークグリーンの深さがそのまま「ツヤの湖」に沈んでいくような見え方になる。
ハイライトの映り込みが強くなるぶん、実際の色味よりも一段暗く締まって感じられ、特に黒・グレー・ブルー下地はほぼ同じ“黒緑”としてまとまる。
ホワイト/ピンク下地も中間調まではしっかり覆い隠されており、下地差よりも「光沢によるコントラストアップ」の方が前に出てくる印象。

・スーパークリアー半光沢(C181)
トップ無しの2コート状態からの変化がいちばん素直で、言ってしまえば「面の荒れを軽くアイロンがけしたような仕上がり」になる。
ハイライトは光沢ほどギラつかず、それでいて陰影のキレはわずかに増しており、RLM71の“しっとりした軍用グリーン”らしさを損なわない範囲で質感だけを整えてくれる。
下地の違いもほぼフラットに均されていて、運用目線ではここを基準艶として考えるのが扱いやすい。

・スーパークリアーつや消し(C182)
表層の反射が一気に抑え込まれ、色そのものの明度がわずかに一段持ち上がって見える。
とはいえ“白ボケ”というほどではなく、濃いダークグリーンのままマット化した程度に収まっている。
下地によるトーン差は終始小さいままで、あくまで艶設計の選択によって「重く光らせるか、落ち着かせてなじませるか」を決める、というポジションに落ち着いている。

今回使用した塗料のリンク

▼Mr.COLOR C17 RLM71ダークグリーン

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▼薄め液

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▼サーフェイサー

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▼トップコート

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まとめ

Mr.COLLAR C17 RLM71 ダークグリーンを比較検証してみた感想ですが、
1コートの段階からすでに下地依存が小さく、「濃い軍用グリーン」としての軸がぶれにくい色だと感じました。
2コートまで積むと隠ぺいが一段階引き上がり、ホワイトやピンク下地でもほぼ同じトーンに収束していくため、下地で遊ぶよりも「塗り重ねとトップコート設計」で表情を作るタイプと言えそうです。

乾燥による変化も小さく、塗装直後から仕上がりのイメージを立てやすいです。

光沢クリアーをかければ深みとコントラスト重視の重厚な仕上がりに寄り、
半光沢はノートップの素直さをそのまま整えた標準解、
つや消しはわずかに明度を持ち上げながらスケール感を強める方向に働いています。

大きく暴れる要素が少ないぶん、AFV的な量産塗りから、細かいウェザリング前提の仕上げまで、素直に受け止めてくれる「扱いやすいダークグリーン」という印象です。
この比較が、みなさんの塗装ライフにちょっとしたひらめきを届けられたら嬉しいです。

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