
どうも、当サイト管理人のりりえもんです。
今回はガイアノーツから販売されているガイアカラー No.001 ピュアホワイト(gaiacolor)を使い、
5種類の下地色に塗装 → [光沢/半光沢/つや消し]でトップを重ねて、
発色と質感の違いや、乾燥による見え方の変化を検証しました。
私の主観になりますが、今回の検証での印象としては、
隠ぺい安定・乾燥変化小。下地の見せ方だけ決めれば狙いの白に持っていける使いやすい白。
この結論に至るプロセスを写真つきでまとめています。
「見せてもらうか、りりえもんの新しい検証記事の性能とやらを!」
こんな気分でさくっとどうぞ!
今回の検証内容
▼今回比較する塗料は、ガイアカラー No.001 ピュアホワイト(gaiacolor)です。

▼使用する下地色は以下の5色となります。
- ブラック
- グレー
- ホワイト
- ピンク
- ブルー
▼使用するトップコートは以下の3種類となります。
- 光沢
- 半光沢
- つや消し
上記5色の下地の上に、ガイアカラー No.001 ピュアホワイト(gaiacolor)を塗布して隠ぺい力や発色の確認を行い、
トップコート3種類を塗布した際の見え方の変化について検証していきます!
今回検証する塗料・下地・トップコート詳細
下地・トップコートの希釈率や使用した塗料の詳細は以下の通りとなります。
- 検証する塗料
- サーフェイサー
- トップコート
ガイアカラー No.001 ピュアホワイト(gaiacolor)に使用した薄め液と希釈率は以下の通りとなります。
薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)
今回使用したサーフェイサーは下記5種類となります。
薄め液と希釈率は以下の通りとなります。
薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)
- ブラック
GS-03 サーフェイサーエヴォ ブラック - グレー
GS-01 サーフェイサーエヴォ - ホワイト
GS-02 サーフェイサーエヴォ ホワイト - ピンク
GS-07 サーフェイサーエヴォ パステルピンク - ブルー
GS-08 サーフェイサーエヴォ スカイブルー
今回使用したトップコートは下記3種類となります。
薄め液と希釈率は以下の通りとなります。
薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)
- 光沢トップコート
Gaiacolor Ex-03 Ex-クリアー(光沢) - 半光沢トップコート
Gaiacolor Ex-09 Ex-セミグロスクリアークリアープレミアム[フッ素入](半光沢) - つや消しトップコート
Gaiacolor Ex-10 Ex-フラットクリアークリアープレミアム[フッ素入](つや消し)
塗装方法、注意点
- 注意点
- 塗装方法
- 薄め液
■塗装環境
希釈率や吹き付け圧は、ご使用の塗料の状態や作業環境によって最適な設定が異なります。
ハンドピースの口径や使用するコンプレッサーの出力などにも差が生じるため、最終的にはご自身の環境に合わせて調整をお願いします。
仕上がりの違いを楽しみつつ、ご購入前の参考程度に観てもらえると幸いです。
■乾燥時間
当サイトでは作業効率を重視して、乾燥には山善YD-180を使用しています。
乾燥機を使用する事で常温乾燥の3倍程度の乾燥効果があると判断しています。
■サーフェイサー
下地は1コートですが、サンプルには透明スプーンを使用しているため透け感が出やすく、作業効率を重視して両面塗装で透けを軽減しています。
■ガイアカラー No.001 ピュアホワイト(gaiacolor)
以下の流れで2コート塗装しています:
・軽く砂吹き → 下地を覆うように重ね吹き → 艶出しを意識した本吹き
■トップコート
トップコートはいずれも1コートで仕上げています。
色味や隠ぺい力を比較するためのサンプル作成が主な目的なので、ホコリ等の配慮はあまりしておりませんでご了承ください。
あと、私は塗装が上手いわけではないので、多少のムラも温かい目で見ていただけると嬉しいです(震)
塗料メーカーごとに推奨されている薄め液はありますが、当サイトのサンプル作成では作業効率や乾燥速度を考慮し、速乾性の高いガイアノーツ製の薄め液を使用する場合があります。
使用塗料とは異なるメーカー製の薄め液を用いることもありますが、いずれも同じラッカー系溶剤であるため、色味や定着に大きな影響はないと判断しています。
トップコート前の比較
トップコートを塗布していない状態の1コート/2コートの比較・確認です。
ここでは主に塗料の発色能力や、乾燥時間による色味の変化を確認しています。
トップコート無し(1コート)
▼1コート塗装後3時間の状態です。
▼1コート塗装後24時間の状態です。
1コート時点の隠ぺい力は高めですが、下地色の気配はわずかに拾います。
とはいえ見た目は白域に入っている印象です。
乾燥による変化は小さく、24時間でわずかに明るさが戻り、艶の均一性が整ったように見えますが、差はごく軽微です。
白塗料は酸化チタン(TiO₂)顔料の強い散乱で隠ぺいしますが、
1コートでは膜厚が十分でない部位が残るため、透過した光が下地色にわずかに着色されて戻ります。
乾燥の進行で溶剤が抜けて塗膜が締まり、微細空隙や表面の“濡れ感”が減ることで反射が安定し、
ごくわずかに白戻りしやすい、という一般的なラッカー塗膜の挙動の範囲に収まります。
トップコート無し(2コート)
▼2コート塗装後3時間の状態です。
▼2コート塗装後24時間の状態です。
2コートでは隠ぺいがさらに進み、下地色の気配は一段と薄くなります。
面の均一感が増し、白域の見え方が安定。
3時間時点での差は小さく、1コートに対してわずかに明るく見え、艶のバラつきもやや整います。
24時間後は3時間時より差がやや明確になり、明るさがもう一段わずかに上がる一方、色味の変化は小さい範囲に留まります。
極端な差は見られませんが、有彩下地由来のごく軽い色寄りは1コートよりも抑制されています。
(背景説明)膜厚が増えることでTiO₂(酸化チタン)顔料による散乱経路が増え、
透過光が減少→下地による“着色戻り”が弱まり、見かけの均一性と明度が少しだけ向上すると考えられます
トップコート後の比較
2コート24時間乾燥後の塗装サンプルに光沢/半光沢/つや消しトップコートを塗布した状態での比較・確認です。
▼光沢トップコート
▼半光沢トップコート
▼つや消しトップコート
光沢トップコートでは表面の映り込みが強くなり、ハイライトがくっきりした印象。
面の“密度”は高く見える一方、実視角によって白の見え方が変わりやすい印象(ハイライト外の領域ではわずかに沈んで見える場面あり)。
色味変化は小さい範囲。
反射がやや拡散し、ハイライトの角が丸くなる印象。
艶の均一感が上がり、白の見え方は安定。
光沢に比べると“白さのムラ感”が抑えられ、全体のまとまりが良く見える。
色味の転びはごく小。
鏡面反射が抑えられて拡散反射が主体に。
粉感の強調はそこまで大きくなく、白域は保たれたままわずかに白戻りしたように見えるカットがある(ハイライトのギラつきが消えるぶん、面全体のトーンが均されたためと考えられる)。
色味の変化は小さい。
今回使用した塗料のリンク
▼ガイアカラー No.001 ピュアホワイト(gaiacolor)

▼薄め液

▼サーフェイサー





▼トップコート



まとめ
ガイアカラー No.001 ピュアホワイト(光沢)は、
隠ぺい力が高めで薄塗り段階から白域に入る一方、
下地の気配はわずかに残る。積層を重ねると隠ぺい面と均一性が整い、下地由来の色寄りは小さく抑えられていく。
乾燥による変化はごく小で、色設計は立てやすい。
トップコートの影響も概ね想定内で、反射の出方さえ見越しておけば設計がしやすい。
総じて、塗装設計では下地の見せ方(寄与の度合い)を決めるだけで狙いの白に寄せやすい、扱いやすい白という印象。
この比較が、みなさんの塗装ライフにちょっとしたひらめきを届けられたら嬉しいです。
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