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【塗装比較】Mr.カラー C13 ニュートラルグレー(Mr.COLOR)|下地・トップコート別サンプル

Mr.HOBBY(GSIクレオス) Mr.COLOR カラー別検証 ソリッド グレー系 / Gray

どうも、当サイト管理人のりりえもんです。

今回はMr.HOBBY/GSIクレオスから販売されているMr.COLOR C13 ニュートラルグレー(半光沢)を使い、
5種類の下地色に塗装 → [光沢/半光沢/つや消し]でトップを重ねて、
発色と質感の違いや、乾燥による見え方の変化を検証しました。

私の主観になりますが、今回の検証での印象としては、
トップの設計+下地ニュアンスを意識すれば、扱いやすい設計自由度の高いニュートラルグレー
この結論に至るプロセスを写真つきでまとめています。
「見せてもらうか、りりえもんの新しい検証記事の性能とやらを!」
こんな気分でさくっとどうぞ!

今回の検証内容

▼今回比較する塗料は、Mr.COLOR C13 ニュートラルグレー(半光沢)です。

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▼使用する下地色は以下の5色となります。

使用する下地色
  • ブラック
  • グレー
  • ホワイト
  • ピンク
  • ブルー

▼使用するトップコートは以下の3種類となります。

使用するトップコート
  • 光沢
  • 半光沢
  • つや消し

上記5色の下地の上に、Mr.COLOR C13 ニュートラルグレー(半光沢)を塗布して隠ぺい力や発色の確認を行い、
トップコート3種類を塗布した際の見え方の変化について検証していきます!

今回検証する塗料・下地・トップコート詳細

下地・トップコートの希釈率や使用した塗料の詳細は以下の通りとなります。

  • 検証する塗料
  • サーフェイサー
  • トップコート

Mr.COLOR C13 ニュートラルグレー(半光沢)に使用した薄め液と希釈率は以下の通りとなります。

薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)

今回使用したサーフェイサーは下記5種類となります。
薄め液と希釈率は以下の通りとなります。

薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)

使用したサーフェイサー
  • ブラック
    GS-03 サーフェイサーエヴォ ブラック
  • グレー
    GS-01 サーフェイサーエヴォ
  • ホワイト
    GS-02 サーフェイサーエヴォ ホワイト
  • ピンク
    GS-07 サーフェイサーエヴォ パステルピンク
  • ブルー
    GS-08 サーフェイサーエヴォ スカイブルー

今回使用したトップコートは下記3種類となります。
薄め液と希釈率は以下の通りとなります。

薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)

使用したトップコート
  • 光沢トップコート
    Mr.HOBBY C46 Mr.カラー クリアー/光沢 H30 水性ホビーカラー クリアー/光沢
  • 半光沢トップコート
    Mr.HOBBY C181 Mr.カラー スーパークリア半光沢 H110 水性ホビーカラー 半光沢クリアー
  • つや消しトップコート
    Mr.HOBBY C182 Mr.カラー スーパークリアつや消し H20 水性ホビーカラー つや消しクリアー

塗装方法、注意点

  • 注意点
  • 塗装方法
  • 薄め液

■塗装環境
希釈率や吹き付け圧は、ご使用の塗料の状態や作業環境によって最適な設定が異なります。
ハンドピースの口径や使用するコンプレッサーの出力などにも差が生じるため、最終的にはご自身の環境に合わせて調整をお願いします。
仕上がりの違いを楽しみつつ、ご購入前の参考程度に観てもらえると幸いです。

■乾燥時間
当サイトでは作業効率を重視して、乾燥には山善YD-180を使用しています。
乾燥機を使用する事で常温乾燥の3倍程度の乾燥効果があると判断しています。

■サーフェイサー
下地は1コートですが、サンプルには透明スプーンを使用しているため透け感が出やすく、作業効率を重視して両面塗装で透けを軽減しています。

■Mr.COLOR C13 ニュートラルグレー(半光沢)
以下の流れで2コート塗装しています:
・軽く砂吹き → 下地を覆うように重ね吹き → 艶出しを意識した本吹き

■トップコート
トップコートはいずれも1コートで仕上げています。

色味や隠ぺい力を比較するためのサンプル作成が主な目的なので、ホコリ等の配慮はあまりしておりませんでご了承ください。
あと、私は塗装が上手いわけではないので、多少のムラも温かい目で見ていただけると嬉しいです(震)

塗料メーカーごとに推奨されている薄め液はありますが、当サイトのサンプル作成では作業効率や乾燥速度を考慮し、速乾性の高いガイアノーツ製の薄め液を使用する場合があります。
使用塗料とは異なるメーカー製の薄め液を用いることもありますが、いずれも同じラッカー系溶剤であるため、色味や定着に大きな影響はないと判断しています。

トップコート前の比較

トップコートを塗布していない状態の1コート/2コートの比較・確認です。
ここでは主に塗料の発色能力や、乾燥時間による色味の変化を確認しています。

トップコート無し(1コート)

▼1コート塗装後3時間の状態です。

▼1コート塗装後24時間の状態です。

トップ無し1コート

隠ぺい力は中程度で、1コートでも下地の影響はあるものの、自色の発色はしっかりしている。
極端に下地に引っ張られるタイプではなく、塗膜の段階で色の芯がある。

乾燥時間を24時間置くことで、
全体がほんの一段だけ明るく見えるようになり、 面のムラも落ち着いて均一度が向上する。

この明度変化の主因は、乾燥に伴う光の散乱の増加と推測される。
ニュートラルグレーは多くの場合「白顔料(TiO₂)+黒(カーボン系)+微量のカラー」で作る吸収と散乱のバランス色。
乾燥が進むと溶剤が抜けて顔料の実効体積比が上がり、顔料(n≈2.7)と樹脂(n≈1.5)の屈折率差が大きくなるぶん光の散乱が強まって明度が少し持ち上がる。
また樹脂が締まる過程で微細な空隙や表面微粗さが整って拡散反射がわずかに増えるのも“白っぽさ”に寄与。
C13は半光沢塗料なので、乾燥後に平坦化粒子の露出が進んで鏡面成分が減る=非ハイライト部の明るさが相対的に上がる、という影響も少し乗っています。

トップコート無し(2コート)

▼2コート塗装後3時間の状態です。

▼2コート塗装後24時間の状態です。

トップ無し2コート

2コートでは、塗膜の厚みと顔料密度が上がることで、下地の明暗差はさらに薄まります。
ただし、黒が最も沈み、白が最も明るいという並び自体は維持されており、視覚的な順序は安定しています。

乾燥による影響は1コートと同様に、わずかに明度が上がる方向の変化が見られます。
塗膜の均一性が高いため、面のムラも少なく、仕上がりの再現性が高いのが特徴です。

この挙動から、C13は設計段階で想定したトーンに近い形で仕上がるタイプといえます。
2コートでは色の芯が安定し、ニュアンスのブレが少ないため、素直で安定した画づくりに向いている。

一方で、下地のニュアンスを強めに効かせたい場合は、1コート寄りでコントロールする方が効果的。
膜厚による安定性と、透けによるニュアンス演出の使い分けがしやすく、設計自由度の高い塗料として扱える印象です。

トップコート後の比較

2コート24時間乾燥後の塗装サンプルに光沢/半光沢/つや消しトップコートを塗布した状態での比較・確認です。

▼光沢トップコート

▼半光沢トップコート

▼つや消しトップコート

トップコート後

光沢(C46)
全体のトーンが一段沈み、青味を含むダークグレーとして締まって見える。
鏡面反射が増えるぶん非ハイライト部のコントラストが上がり、黒味が強調される。
下地の並び(黒<グレー<白)は維持されるが、差はやや圧縮される。

半光沢(C181)
素地24時間乾燥に近い見え方で、わずかに暗く落ちる程度。
反射は穏やかで面の均一感を保ち、色相変化は小さい。
元の設計光沢に最も近い落ち着いた仕上がり。

つや消し(C182)
最も明るく、ややグレー寄りに見える。彩度は少し緩み、面のムラ感は目立ちにくい。
下地差はさらに圧縮され、フラット質感に最適化される。

明るさが変わる理由(要旨)
C13は白(TiO₂)の散乱と黒の吸収のバランス色。
光沢トップは表面が平滑になり鏡面反射が増えるため、非ハイライト部の光が視点から外れて暗く深く見える。
つや消しは微細凹凸で拡散反射が増え、黒の吸収が相対的に目立たなくなるため明るくグレー寄りに見える。
半光沢はその中間で変化が小さい。

今回使用した塗料のリンク

▼Mr.COLOR C13 ニュートラルグレー(半光沢)

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▼トップコート

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まとめ

Mr.COLOR C13 ニュートラルグレーの比較検証を通して見えてきたのは、
隠ぺい力は中程度で、1コートでも自色がしっかり発色し、積層によって下地の影響をコントロールしやすいという扱いやすさ。

乾燥による明度変化は軽微で、気になる人は気になるが、実用上はほぼ無視できるレベル。
むしろ、見た目の変化はトップコート(光沢/半光沢/つや消し)による反射構造の違いが支配的で、
最終的な印象は仕上げの選択によって大きく変わる。

そのため、仕上げの光沢設計+下地のニュアンスを見越したコート数の選択を意識すれば、
狙い通りの完成像に寄せやすく、設計自由度の高いニュートラルグレーとして扱える。
この比較が、みなさんの塗装ライフにちょっとしたひらめきを届けられたら嬉しいです。

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