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【塗装比較】ガイアカラー 005 サンシャインイエロ―(gaiacolor)|下地・トップコート別サンプル

ガイアノーツ ガイアカラー カラー別検証 ソリッド 黄系 / Yellow

どうも、当サイト管理人のりりえもんです。

今回はガイアノーツから販売されているガイアカラー 005 サンシャインイエロー(gaiacolor)を使い、
5種類の下地色に塗装 → [光沢/半光沢/つや消し]でトップを重ねて、
発色と質感の違いや、乾燥による見え方の変化を検証しました。

私の主観になりますが、今回の検証での印象としては、
透過性が高く、下地・膜厚・トップコートの掛け算で見え方が大きく変わる。 色相は安定していても、反射構造次第で印象は鮮明にも穏やかにも沈静にも振れる黄色。
この結論に至るプロセスを写真つきでまとめています。
「見せてもらうか、りりえもんの新しい検証記事の性能とやらを!」
こんな気分でさくっとどうぞ!

今回の検証内容

▼今回比較する塗料は、ガイアカラー 005 サンシャインイエロー(gaiacolor)です。

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▼使用する下地色は以下の5色となります。

使用する下地色
  • ブラック
  • グレー
  • ホワイト
  • ピンク
  • ブルー

▼使用するトップコートは以下の3種類となります。

使用するトップコート
  • 光沢
  • 半光沢
  • つや消し

上記5色の下地の上に、ガイアカラー 005 サンシャインイエロー(gaiacolor)を塗布して隠ぺい力や発色の確認を行い、
トップコート3種類を塗布した際の見え方の変化について検証していきます!

今回検証する塗料・下地・トップコート詳細

下地・トップコートの希釈率や使用した塗料の詳細は以下の通りとなります。

  • 検証する塗料
  • サーフェイサー
  • トップコート

ガイアカラー 005 サンシャインイエロー(gaiacolor)に使用した薄め液と希釈率は以下の通りとなります。

薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)

今回使用したサーフェイサーは下記5種類となります。
薄め液と希釈率は以下の通りとなります。

薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)

使用したサーフェイサー
  • ブラック
    GS-03 サーフェイサーエヴォ ブラック
  • グレー
    GS-01 サーフェイサーエヴォ
  • ホワイト
    GS-02 サーフェイサーエヴォ ホワイト
  • ピンク
    GS-07 サーフェイサーエヴォ パステルピンク
  • ブルー
    GS-08 サーフェイサーエヴォ スカイブルー

今回使用したトップコートは下記3種類となります。
薄め液と希釈率は以下の通りとなります。

薄め液 T-01 ガイアカラー薄め液
希釈率 1:2(塗料:薄め液)

使用したトップコート
  • 光沢トップコート
    Gaiacolor Ex-03 Ex-クリアー(光沢)
  • 半光沢トップコート
    Gaiacolor Ex-09 Ex-セミグロスクリアークリアープレミアム[フッ素入](半光沢)
  • つや消しトップコート
    Gaiacolor Ex-10 Ex-フラットクリアークリアープレミアム[フッ素入](つや消し)

塗装方法、注意点

  • 注意点
  • 塗装方法
  • 薄め液

■塗装環境
希釈率や吹き付け圧は、ご使用の塗料の状態や作業環境によって最適な設定が異なります。
ハンドピースの口径や使用するコンプレッサーの出力などにも差が生じるため、最終的にはご自身の環境に合わせて調整をお願いします。
仕上がりの違いを楽しみつつ、ご購入前の参考程度に観てもらえると幸いです。

■乾燥時間
当サイトでは作業効率を重視して、乾燥には山善YD-180を使用しています。
乾燥機を使用する事で常温乾燥の3倍程度の乾燥効果があると判断しています。

■サーフェイサー
下地は1コートですが、サンプルには透明スプーンを使用しているため透け感が出やすく、作業効率を重視して両面塗装で透けを軽減しています。

■ガイアカラー 005 サンシャインイエロー(gaiacolor)
以下の流れで2コート塗装しています:
・軽く砂吹き → 下地を覆うように重ね吹き → 艶出しを意識した本吹き

■トップコート
トップコートはいずれも1コートで仕上げています。

色味や隠ぺい力を比較するためのサンプル作成が主な目的なので、ホコリ等の配慮はあまりしておりませんでご了承ください。
あと、私は塗装が上手いわけではないので、多少のムラも温かい目で見ていただけると嬉しいです(震)

塗料メーカーごとに推奨されている薄め液はありますが、当サイトのサンプル作成では作業効率や乾燥速度を考慮し、速乾性の高いガイアノーツ製の薄め液を使用する場合があります。
使用塗料とは異なるメーカー製の薄め液を用いることもありますが、いずれも同じラッカー系溶剤であるため、色味や定着に大きな影響はないと判断しています。

トップコート前の比較

トップコートを塗布していない状態の1コート/2コートの比較・確認です。
ここでは主に塗料の発色能力や、乾燥時間による色味の変化を確認しています。

トップコート無し(1コート)

▼1コート塗装後3時間の状態です。

▼1コート塗装後24時間の状態です。

トップ無し1コート

隠ぺい力は低めで、1コート時点では下地の影響がはっきりと残ります。
黒・青下地では黄色が沈み、グレーではややくすみ、白・ピンク下地でのみ黄色が跳ねて見える構図。
特に黒下地では“黄土”〜“茶”に変調し、黄色としての語り口がほぼ沈黙しています。

乾燥による変化は、24時間で艶が整い、ハイライトがわずかに伸びることで、黄色の明度が軽く持ち上がります。
ただし色相の転調はほぼなく、見える違いは主に反射の均質化によるものです。

光学的な推測としては、黄色顔料は酸化鉄系または有機系の高彩度顔料が使われている可能性があり、 これらは粒子径が小さく、塗膜が薄いと光を透過しやすい=下地の色を拾いやすい傾向があります。
また、黄色は可視光の中でも透過率が高い波長帯(570–590nm)に位置しているため、 塗膜が薄いと“語り口が下地に引っ張られる”現象が起こりやすい。

まとめると、まとめると、1コートでは黄色顔料の密度が足りず、透過光が下地に干渉してしまい、色としての輪郭が曖昧になる。

トップコート無し(2コート)

▼2コート塗装後3時間の状態です。

▼2コート塗装後24時間の状態です。

トップ無し2コート

2コートになることで、黄色顔料の密度が一段階上がり、透過光による下地の干渉が大きく抑えられます。
1コートで強く出ていた黒・青下地の沈み込みは軽減され、黄色としての語り口が前に出てきます。
ただし、完全な隠ぺいには至らず、黒下地ではやや黄土寄り、青下地ではわずかに緑味が残る印象。

白・ピンク下地では、1コート時点でも黄色が跳ねていましたが、
2コートでは色の輪郭が明瞭になり、艶と密度が整って“語りの芯”が強まる。 グレー下地では、くすみが減り、黄色が素直に立ち上がる。

乾燥による変化は、1コートと同様に艶の均質化とハイライトの伸びが主な要素。
24時間乾燥では、塗膜が締まり、微細空隙が減少することで鏡面反射が安定し、黄色の明度がわずかに持ち上がる。
ただし、色相の転調はほぼなく、見える違いは“語りの輪郭”が整う程度。
1コートよりも塗膜が厚いため、乾燥による変化は“仕上げの整え”に留まり、色味の主因はコート数にある。

黄色顔料は、透過率の高い波長帯に位置しており、塗膜が薄いと下地の色を拾いやすい。
2コートでは膜厚が増すことで、透過光が顔料層内で散乱され、下地への到達が減少。
その結果、色の輪郭が明瞭になり、“黄色としての語り口”が安定してくる。
ただし、黒・青下地では、戻り光の吸収・寒色干渉が残っており、黄色の語り口が完全には立ち上がらない。
この挙動は、黄色顔料の光学的特性と下地の反射スペクトルの相性によるものと推測されます。

トップコート後の比較

2コート24時間乾燥後の塗装サンプルに光沢/半光沢/つや消しトップコートを塗布した状態での比較・確認です。

▼光沢トップコート

▼半光沢トップコート

▼つや消しトップコート

トップコート後

・光沢トップ(Ex-03)
光沢トップを施すことで、表面の鏡面反射が強化され、ハイライトが鋭く立つ。
黄色の明度はわずかに上がり、彩度も高く見える傾向がある。 下地の影響はほぼ消え、塗膜全体が均一な反射面として機能する。
これは、トップ層が顔料層の上に高反射性の膜を形成することで、透過光の戻りを遮断し、外向きの反射を最大化するためと考えられる。

・半光沢トップ(Ex-09)
半光沢トップでは、鏡面反射と散乱反射のバランスが取れており、艶は整っているがハイライトは柔らかくなる。
黄色の明度・彩度は光沢トップより控えめで、落ち着いた印象に変化する。
反射の均質性は保たれているが、反射の強度が抑えられることで、色の押し出しは穏やかになる。
構造的には、トップ層が微細な凹凸を持ち、反射方向を分散させることで視覚的な柔らかさを生む設計と推測される。

・つや消しトップ(Ex-10)
つや消しトップを施すと、鏡面反射がほぼ消失し、表面反射は完全に散乱型に変化する。
黄色の明度はやや沈み、彩度も抑えられた印象になる。
ハイライトは消え、面の均質性は保たれるものの、色の輪郭がぼやけ、視覚的な鮮明さが低下する。
これは、トップ層が粗い微粒子構造を持ち、入射光を多方向に散乱させることで、反射の集中を防ぐためと考えられる。

今回使用した塗料のリンク

▼ガイアカラー 005 サンシャインイエロー(gaiacolor)

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▼薄め液

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▼サーフェイサー

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▼トップコート

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まとめ

ガイアカラー005サンシャインイエローを比較検証してみた感想ですが、
隠ぺい力が低めで、下地の影響を強く受ける設計です。
1コートでは下地色がそのまま透けて見え、黄色としての印象が安定しません。
特に黒・青下地では沈み込みが顕著で、黄土〜緑寄りに変調します。
2コートで顔料密度と膜厚が増すことで、透過光が抑えられ、黄色の輪郭が整ってきますが、完全な隠ぺいには至らず、下地との相性は依然として残ります。

乾燥時間による変化は、主に艶と反射の均質化によるもので、色相自体の転調はほぼありません。
3時間乾燥では艶が荒れ気味で色が沈み、24時間乾燥では塗膜が締まり、明度がわずかに持ち上がる傾向があります。

トップコートの種類によって、色の印象は大きく変調します。
光沢トップでは反射が最大化され、黄色が明るく鮮明に見えます。
半光沢トップでは反射が整い、穏やかで均一な印象に。
つや消しトップでは反射が散乱し、黄色が沈静化し、落ち着いた色調に寄ります。

この塗料は、色相の安定性よりも反射構造と膜厚設計によって印象が大きく変わるタイプであり、 下地・コート数・乾燥・トップコートの掛け算で“見え方”が決まる塗料です。

最後に一言でまとめるなら—— これは“語る黄色”ではなく、“語らせる黄色”。設計次第で語り方が大きく変わる。
この比較が、みなさんの塗装ライフにちょっとしたひらめきを届けられたら嬉しいです。

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